学園生活
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上智大学文学部国文学科学科合格(カトリック高等学校対象特別入学試験)
H・K さん
*STEP1 野球一色だったスタート
私は小学生の頃から続けていた野球を高校でも続けたいと思っていたところ、聖パウロ学園の野球部から声をかけていただき、入学を決めました。聖パウロの野球部は本当に練習量が多く、心と体が慣れるまでにかなり時間がかかりました。1年生の頃は忙しくて進路については、「学校の先生になれたらな…」という漠然とした思いしかありませんでした。先輩達が進路の実現に一喜一憂しているのを見て焦りを感じた私は、自分が今から準備できることを考え、定期テストはきっちり点数を取ることを心がけていました。
*STEP2 国語の魅力に気づく
聖パウロ学園の授業は、探究的な活動が多いです。探究の時間はもちろん、地理総合、家庭基礎、古典、保健など、様々な教科で教科書の枠を超えた、自ら調べ考えを広め、深める活動を行いました。その中で最も楽しく感じたのが国語でした。例えば、二葉亭四迷の『浮雲』と森鴎外の『舞姫』はほぼ同時期に書かれているにもかかわらず、書かれている文体が異なっていることなど、様々なことを知り、古典と近代文学の連続性や当時特有の情緒に興味を持ち、大学では国文学を学ぼうと決意しました。
*STEP3 上智大学に憧れる
1年生のときのキャンパス訪問という行事で、私は上智大学を訪れました。学生の様子や立地、建物を見て、「この大学しかない!」と感じて、私は上智大学を志すようになりました。その後、上智大学の国文学科に進学した先輩のお話から、憧れから確かな志望校と変わっていきました。
私が利用した「カトリック高等学校対象特別入学試験」は英検2級が必須だったので、まず英検の勉強をしなければなりませんでした。しかし、私は英語が大の苦手で、さらに野球部で多忙の日々だったため、正直、望み薄に感じていました。
*STEP4 進路に向けて
英検2級合格に向けて、英語科や担任の先生が学習計画を立ててくださり、何度も試験に落ちつつも弱点を少しずつ解決することで3年生の1学期にようやく英検2級に合格しました。
その後は、部活動、委員会、ボランティア活動で得た自分自身の強みを言葉にしていくために、担任の先生やメンターの先生と対話をして自己分析を深め、志望理由書を何度も書き、添削してもらいました。さらに面接対策も、多くの先生方が協力してくれました。そのお陰で上智大学を含む3校(武蔵大学・武蔵野大学)に合格することができました。聖パウロの少人数指導や、温かい環境が、私の進路を強力にバックアップして支えてくれたと思います。
大学入学まで、一般受験で入学してくる未来の仲間に恥じることがないように、学習も真剣に継続します。
今後は、日本文学の特異性、日本文学の情緒に着目した研究を大学で行い、国語科の教員として日本の文学の魅力を中高生に伝えると同時に、生徒に寄り添える教員を目指します。







