校長ブログ

Principal Blog

校内小論文コンクール

パウロでは、大切にしている学びのひとつとして、約20年前から全校で「小論文コンクール」を実施しています。

今回のテーマは、いま社会でも大きな議論を呼んでいる「16歳以下のSNS禁止について」。 現代を生きる生徒たちにとって非常に身近であり、かつ多角的な視点が必要とされるテーマです。

生徒たちは、事前に配布されたワークシートを使って、まずは現状を調べ、学び、自分なりの考えを深めることから始めます。そして国語の時間を使い、そのワークシートの持ち込みを可とした上で、600字から800字の小論文を一気に書き上げました。

しかし、パウロの小論文コンクールは「書いて終わり」ではありません。ここからが本当の学びのステージです。

完成した作品は、あえて「誰が書いたものか分からない状態」にして、グループ内で相互評価を行います。クラスメイトの文章を読み、感想をシートに記入したあと、グループ内で「どの作品が優れているか」を熱く話し合い、グループ推薦の作品を選出します。

私が担当する1年生グローバルクラスの「現代の国語」の時間。生徒たちは友人の作品を本当に興味深そうに読み込んでいました。 「こういう考え方もあるのか!」と共感したり、自分にはなかった新たな視点に刺激を受けたり……。お互いの思考に触れることで、視野がぐっと広がる豊かな時間が流れていました。

こうして選ばれた各グループの推薦作品を、今度は国語科の先生たちで協議し、最終的には私(校長)がじっくりと読んだ上で、「最優秀賞」と「優秀賞」を決定します。

自分の考えを論理的に筋道立てて表現し、それを他者に読んでもらうこと。そして他者の意見をリスペクトしながら受け入れること。生成AIが瞬時に文章を作ってくれる現代だからこそ、この「自らの頭で考え、自らの言葉で伝える力」は、これからを生きる生徒たちに改めて必要な、「一生もの」の力になると確信しています。

表彰式は、1学期の終業式で行う予定です。